自分史を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
私が2023年に還暦を迎えたこともあり、
ひとつの区切りをつけたいという思いがありました。
自営業をしていて60歳を機に引退して息子に代を譲ろうと思っていたので、
普段、話すことのなかった生い立ちや、
どのように事業を始めて、これまで続けてきたのか、
そして今後、第2の人生をどう過ごしていきたいと思っているかまでを
形の残しておきたいと思ったからです。
実は以前、生命保険の保険外交員の方から、
自分史を作るサービスがあるから、どうですか?
と誘われたことがあったんです。
その時は、赤の他人に自分の生い立ちを一から話す煩わしさがあり、
お断りしました。
でも、今回、以前から知り合いだった、
(株)クリエイティブパルの編集長さんが、
こういった自分史のサービスを始めたと知って、
それなら自分自身への労い、
還暦のプレゼントをするような気分で作ってみよう、
と決心しました。
完成した本を手に取ってみて、いかがでしたか?
自分の話したことを
すごく上手にまとめてくれているなと感心しました。
読んでくれた友だちも、
「すごくいいね!」と言ってくれて
「こんなカッコよく、誰がまとめてくれたの?」
とみんな驚いていました。
「スターでもないのに、
こんなふうに本を作るサービスがあるんだね」
とびっくりする人が多かったです。
ただ身内からは、
「もっと悪いことたくさんしてきたのに、
どうしてそこを書いてもらわないの?」
と突っ込まれました…(笑)。
このサービスを誰かに薦めるとしたら、どんな人でしょうか?
私の場合は、
事業をしていることがきっかけで自分史を作ろうと思ったので、
自営業をされている方にはぴったりだと思います。
どこでどんな思いをしながら仕事をしてきたのか、
普段、身内に対して口にする機会はないと思うので、
自分の生きざまを残す手段として、
一度くらいは作ってみてもよいのではないでしょうか。
また、作ってみて興味深かったのは、
婿や甥っ子姪っ子、いとこの子どもなど、
私の家のことをよく知らない子たちが
「本を通じてN家のことがよくわかった」と言ってくれたことです。
最近は、身内だけの結婚式や家族葬が多くて、
ごく近しい親族しか集まる機会がなくなりました。
以前はよく法事に呼ばれて、
親戚と顔を合わせていたのですが、
最近はめっきりそういうこともなくなりました。
「家」のことを知る機会が本当に減ったので、
この本は、自分のためだけでなく、
家族や親族のためにもなったということが嬉しかったです。
ですので、家のことを伝える手段としてもおすすめです。
これを見た友人は、
「葬式のときに飾っておくといいかもね」なんて言っていました。
自分史を作ることで、仕事人生に一区切りつけられたので、
これからは第二の人生に向けて、
もっともっと元気に、老後を楽しんでいきたいと思っています。