【釜山・慶尚道の旅レポ⑦~咸安(ハマン)はロマンチック】

【釜山・慶尚道の旅レポ⑦~咸安(ハマン)はロマンチック】

ここまで旅レポを書いてきたのは…

何を隠そう、

この咸安(함안ハマン)について語りたかったから❗️

 

どれだけ

✅ロマンチックが止まらない(byC-C-B)

✅億千万の胸騒ぎ

エキゾチック ハマ~ン (byひろみ郷)

なのか、

レポします♪

 

慶尚南道の中央部に位置する咸安は、

4世紀~6世紀、

阿羅(安羅)伽耶の都があった場所。

王や支配層が眠る

末伊山(マリサン)古墳群があり、

2023年には

全国7カ所の伽耶古墳群のひとつとして、

世界文化遺産にも登録されています。

 

ポコポコと可愛らしい、

こんもりとした古墳が連なっていて、

その稜線の美しさたるや。

 

1500年前に生きた阿羅加羅の王たちが、

ここに眠っていたという事実に、

はぁ〜と、

✅ため息、またひとつ…。

(by柏原芳恵 春なのに)

 

敷地内には咸安博物館があり、

文化解説士の先生が解説してくださったおかげで、

より鮮やかに、

伽耶文明を感じることができました。

 

✅日本にも渡った「おたまじゃくし穴の土器」

咸安で出土した高坏土器の足の部分には、おたまじゃくしのようなカタチをした穴が空いています。

 

咸安ならではの特徴ともいえる、

この「火焔文透窓高坏」は、

大阪や奈良の遺跡からも出土。

 

かつて咸安の人々が作った

この土器が、

 

夕波小波 あなたの島へ…

瀬戸の花嫁(byルミ子)のごとく、

倭国に渡ったのでした。

 

✅大発見‼️星座の石棺

2018年に末伊山(マリサン)古墳群で

100年ぶりの再発掘調査が行われました。

 

そこで、石棺の蓋に無数の小さな穴があることを発見。

この穴は、咸安から見える夏の星空を刻んだものでした。

古墳の壁画に描かれた星座は前例がありますが、

石棺の蓋に直接刻まれた星座は、初めてのことだそう。

 

被葬者は、この星を見上げながら、

1500年もの間、眠りについていたのでした。

 

古代人も現代人と同じように

星を眺め、

想いを馳せていた。

死後の世界を

星と結びつける

死生観は、

今に通じるものがあります。

 

✅700年の眠りから目覚めた蓮の花❗️

伽耶滅亡後、統一新羅時代に、ここ咸安に山城が築かれました。

山城を発掘調査中、高麗時代の蓮の種が見つかります。

なんとこの種が、

 

圭子の夢は夜開く(by藤圭子 )ばりに

700年の眠りから覚めて、花を開かせた‼️

 

今の蓮の花よりもやや色が薄く、

その特徴は、高麗仏画に描かれる蓮の特徴と

ぴたりと一致したそうです。

 

この咸安の高麗蓮は、

「阿羅紅蓮」

と名付けられました。

 

もう、私の頭のなかは、

「白い花さえ 真っ赤に染まる 曼殊沙華」 by山口百恵

がリフレイン…。

 

✅朝鮮時代の人々も伽耶の墓だと知っていた‼️

1587年、宣祖20年に書かれた史書に

末伊山古墳群に関する記録が残されているそうです。

つまり、

 

朝鮮時代の人々も、

この小山が

阿羅伽耶の墓

という認識を持っていたのだそう。

(by博物館パンフレット)

 

こうして、

さまざまな時代のバトンを繋いで、

今に残る伽耶の古墳。

 

つい昨年には、

伽耶時代の排水路が発見され、

その精巧な作りから、

文化水準の高さが証明されました。

 

これからも、

ここ咸安で

まぼろしの王国、伽耶のベールが

少しずつ、剥がされていきそうです。