【釜山・慶尚道の旅レポ③~晋州でお城と国立博物館】
2日目の午前レポです。
ツアーの合流は、この日の夕方。
それまでの時間を使って、
早朝から一人旅スタート!
まずは沙上の「釜山西部バスターミナル」から、晋州(チンジュ)へ。
✅晋州城と国立晋州博物館
を見学しました。
晋州城は、壬辰倭乱、日本でいう文禄・慶長の役の激戦の舞台です。
✅南江(ナムガン)に沿って築かれた城壁
韓国の城へは、ラクダの背中がなが~く連なっているような、ガクガクした塀が特徴ですが、ゆったりとした河に沿った曲線がなんともエキゾチック。
✅最大の見どころ、矗石楼 (촉석루チョクソンヌ)
朝鮮3大楼閣のひとつ。優美で荘厳な雰囲気を醸し出し、ほれぼれするほど美しかった✨
楼閣は朝鮮戦争で焼けてしまい、
1960年代に再建されたものだそうですが、しっかりと支えられた石柱から、韓国のプライドが感じられました。
✅城壁下の川辺りにある「論介(ノンゲ)の義岩」
1953年、壬辰倭乱で殉死した夫の仇をとるために、
矗石楼で宴を開いた日本の武将をさそいだし、
この岩から抱きかかえて川に身を投げた朱論介(チュ・ノンゲ)という女性。
その殉国精神を称えた碑が祀られています。
朝鮮のジャンヌダルクとも呼ばれている女性なので、
いつかきっと、ドラマや映画で描かれそう。
となると女優は、誰だろう?
そんなことを考えながら、写真を撮りました。
✅晋州城公園内の国立晋州博物館
火薬兵器、刀、弓矢、亀甲船など、文禄・慶長の役に関する歴史資料や遺物が展示されていて、
朝鮮だけでなく、日本や明のものもあるので、
大変興味深く見学しました。
驚いたのは、その客観性。
「壬辰倭乱」というと、侵略戦争という意味合いから、
韓国では反日感情の土台にもなる歴史として記憶されています。
そんななか、同館のコンセプトは
「1つの戦争についての3つの記録」
として、「東アジア」で起きた国際紛争という世界史視点で解説されています。
今回、ボランティア案内士さんのチョンさんがとても親切にしてくださり、
「ここに来たなら、佐賀県名護屋城博物館も行ってみるといいですよ」と教えてくれました。
名護屋城は、文禄・慶長の役の際の出兵拠点として築かれた城。
日韓共同研究が進められているそうです。
吹き抜けになっている館内は、解放感があり、
とても斬新な作りになっています。
建築士は、韓国近代建築の巨匠と呼ばれる、キム・スグンさん。
東京大学大学院を卒業して、日本にもゆかりのある方とのこと。
建築に興味がある方にもおすすめの博物館です。
→午後は、金海市へ移動し、伽耶遺跡巡り。
次回のレポに続く。