「冬のソナタ」20話を2時間にまとめた映画版を観てきました。
改めて…その素晴らしさを再確認しました。
よくここまでコンパクトにまとめたなと感心するとともに、
25年も前に、こんなにも美しい映像と繊細な演技をカメラに収めていたこと、
そしてこのドラマが日本の韓流の原点となり、その後の流れを大きく変えていったことに、深い感慨を覚えました。
ユン・ソクホ監督自身が編集したとのことで、選び抜かれた“切なさの核心”みたいなものを感じました。
もちろん、さまざまな制約のなかで、惜しくもカットされたシーンもたくさんあったはず…。
このドラマを最初に見た当時は、深い感動を覚えつつも、どこか素直にユジンを受け止めきれない、青い自分もいました(笑)。
チュンサンがいなくなってからの「10年」という月日が、ユジンにとっていかに短く、あっという間の時間だったのか。
ひと時も忘れずにいたことが、いまはよく理解できます。
終盤、ユジンが、叶わぬ恋に対して、
「どれほどときめいて、どれほど苦しくて切ない思いをしたか。
それは私にとって何より大切な思い出。絶対に忘れない」
と伝える場面があるのですが、
愛を後悔したり、恥じたりするのではなく、ときめきも苦しみもすべて大切な記憶として受け入れようとする、
あのまっすぐさと潔さに、改めて胸を打たれました。
それにしても、ペ・ヨンジュン~。
静かな気品と、やわらかな表情。
そして、ふわっとしたあの髪型~。
後にも先にも、ああいう雰囲気の俳優は現れていない気がします。
ユジンにメッセージを録音したカセットテープを聴いて、涙を流すシーンがあるのですが、
それは、記憶を失っているけど、自分がどれだけ彼女を愛していたのかを思い知るシーンで、そのときに、かすかに唇を震わせていたんですね。
悔しさと悲しさと真実の驚きと。
ああ、こうやって細かいところにも感情移入してたのだなと、大画面だからこそわかることもあり、映画館で見てよかったと思いました。
そしてチェ・ジウ。
何度、ポロポロ涙を流しても、どのシーンも心に残る。
こんな切ない演技ができる女優がいたというのも、やはり一つの奇跡だったのだと思います。
ふたりの関係の軸になっていたのは、「出生の秘密」や「記憶のすり替え」でしたが、こういった脚本は、もしかしたら、今ではリアリティをもって成立させるのが難しいかもしれないですよね…。
あの時代だからこそ描けて、みんなが感動できる、
究極の純愛ドラマだったのかも。
音楽が流れた瞬間、ぱ~~~ああと、走馬灯のように、ドラマが一気に蘇りました。
名作は色あせないって、本当ですね。