韓国エンタメ翻訳者さんたちで作った自費出版文芸時「ゆる韓」。
ナビはなプロデューサーの野田智代が、編集を務めさせていただきました。
大切にしているのは、書き方を教えるのではなく、執筆者の中にある思い出や言葉を、一緒に見つけていくこと。
今回は、『ゆる韓』執筆者のソルさんから届いた、うれしい感想をご紹介します。
忘れていた20年前の私に、もう一度会えました
私は韓国エンタメの翻訳を仕事にしています。今回、同業の翻訳者さんたちと制作した文芸同人誌『ゆる韓』に執筆者として参加させてもらいました。
私は、学生の頃から文章を書くことは好きでした。でも翻訳の仕事を続けるうちに、いつの間にか、自分の文章が書けなくなってしまったんです…。
自分の思いを表す言葉が見つからないし、どう書けばいいのかも分からない。そんな時にエンタメ翻訳者さんたちの同人文芸誌「ゆる韓」のお誘いをいただいて、「楽しそう!」という気持ちだけで参加しました。
そこで、20年前に初めて韓国を訪れた時の思い出を書くことにしたのですが、いざ、書き始めてみると、自分でも「可もなく不可もなく、静かな原稿だな」という印象だったんです。
ところが、野田さんから「この時どう感じた?」「ここをもう少し詳しく教えて」と声をかけてもらうたびに、当時の景色や気持ちが少しずつよみがえってきたんです。
自分でも忘れていた大切な記憶が次々と思い出されて、「原稿が立ち上がった」という感覚がありました。
「そうそう、これが言いたかったんだ!」と思えました
一番驚いたのは、うまく言葉にできなかった思いを、野田さんから引き出してもらえたことです。
導かれるように思い出しながら書いていくうちに、「そうそう、私が本当に言いたかったのはこれだった」と、すとんと腑に落ちる瞬間が何度もありました。
やり取りをしていて感じたのは、「文章を直す」というより、私の記憶そのものに寄り添ってくださる編集だということです。
今の私にも、20年前の私にも寄り添いながら、大切な思い出を私と同じように大切に扱ってくださいました。
その優しさが、とても印象に残っています。
一緒に伴走してもらえたから、最後まで書けました
何度か修正をしているうちに、締切を過ぎてしまい、原稿がなかなか進まなかった時期もありました。
そんな時も急かされることはなく、「こう書けばいいですよ」という答えを示すのでもありませんでした。
一緒に記憶を掘り起こしながら、私自身の言葉で書けるように寄り添ってくださったので、安心して最後まで書き上げることができました。
書き終えた時、自分の原点を思い出しました
この原稿を書いたことで、20年前に韓国と出会った頃のキラキラした気持ちを思い出しました。
「もっと韓国を知りたい!」
そんな気持ちが韓国語学習の原点だったことも、改めて思い出したんです。
忙しい毎日の中で忘れかけていた自分自身を振り返る、かけがえのない時間になりました。
そして、「私にも文章が書けるんだ」と少し自信を持てたことも、大きな収穫でした。
書くことが苦手な人にこそ、おすすめしたいです
うまく言葉にできない人こそ、野田さんに頼ってほしいなと思います。
忘れられない思い出はあるのに、何て言えばいいのか分からない。
そんな時、一緒に言葉を見つけてくれる編集者です。
「プロに編集してもらうなんて気後れする……」と思う必要はありません。
本づくりは堅苦しいものではなく、アルバムやプリクラ帳を作るような感覚で楽しめるんだな、と私は感じました。
「ゆる韓」 の編集者であり、「ナビはな」プロデューサーの野田智代さんは、 韓国エンタメに精通した編集のプロであり、本づくりのプロ。
そして、最後までとことん寄り添ってくれる方です。
「ゆる韓 Vol.1」では、自由奔放な執筆者たちを、最後までまとめ上げてくださいました(笑)。
思い出を言葉にして残したい方には、ぜひおすすめしたい編集者です。